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「日本の伝統文化を学びたい」ということで四国のお遍路を体験してみようと思っているあなた。
自分を見つめ直すことが出来る、とお遍路ツアーが人気になっていますが、お遍路でやってはいけない事をしてしまうことで、せっかくの巡礼が失礼なことになってしまう場合があります。
お遍路でやってはいけない事を学ぶために、初心者に必ず知ってほしいお遍路マナーをご紹介しましょう。
基本的なマナーに従ってお遍路することで、より一層心が清らかになりお遍路さん同士が快く巡礼することが出来ますよ。
目次
地元の人でも知らない場合も多い初心者に必ず知ってほしいお遍路マナー
正装で揃えたもののマナーがある
お遍路を行うときに初心者に必ず知ってほしいお遍路マナーとして、正装で揃えたものに対してもマナーがあるということを知っておきましょう。
お遍路を巡礼するときに、服装に決まりはありません。
しかし、昔からの基本的な正装として“白装束”があり、その一つとして半袈裟や輪袈裟、折五条を首からかけるというものがあります。
この輪袈裟は、基本的には常に身につけておきますが、トイレに行く時やご飯を食べる時には外して、机の上や部屋の中の上座に置くことがマナーです。
また金剛杖を持つ際には「弘法大師」の分身として大切に扱う必要があります。
休む時には自分よりも先に杖を休め、橋を渡る際には、橋の下に大師が休んでいると言われているため、杖をつかずに渡りましょう。
これらは特に、徒歩でのマナーであり、移動手段も徒歩でなくてはいけないという決まりはありません。
車やバスツアーで巡礼する際には、気軽な服装で参加する方も多いため、全て揃えていないからといって他人に対して「失礼だ」と思わないようにすることです。
たくさんの方が巡礼するお遍路では、思いやりの気持ちを持つことがマナーとなります。
線香とロウソクの立て方
お遍路で初心者に知っておいてほしいマナーとしては、線香やロウソクの立て方で作法を守ることです。
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お遍路は四国に点在する寺院を参拝して巡礼するものですが、ただ寺院に足を踏み入れればいいというものではなく、参拝する際のマナーを知っておくことで気持ちよくお勤めすることが出来ます。
寺院で必ず見かけるのが線香とロウソクです。
線香は、寺院にお迎えしている仏様をもてなし、徳を頂くという意味を持っています。
参拝するほとんどの方が線香を立てるので、お線香たてには無数の線香が並んでいるはずです。
この時適当に放り投げてしまっては、せっかくの線香の意味を無駄にしてしまいます。
後から参拝する方のことを思いやり、香炉の真ん中から立てていくことです。
線香の本数は密教を表す「身、口、意」を表す三本を、本堂と大師堂それぞれで立てます。
また、ロウソクは仏様の知恵を授かるという意味を持っており、心に知恵を灯すという意味を持つものです。
こちらも後から参拝する方に配慮して、奥から立てていきましょう。
この時、他の人のロウソクから火を貰わないようにすることが大切です。
納札を準備する
初心者に必ず知ってほしいお遍路マナーは、納札を準備することです。
納め札は、お遍路巡礼の回数によって色が異なります。
巡礼回数が4回までの初心者は白色、7回目までは青色、それ以降も色が変わっていくものです。
巡礼先の本堂と大師堂の2箇所にある納札箱に収めます。
お遍路中に接待を受けた際には、お礼としても納札を渡しましょう。
納め札はお遍路さんの名刺代わりとしても活用することができるのです。
納め札には、奉納するまでに巡拝した年月日、住所、氏名、年齢そして願い事を納札に記入しておきます。
年齢は寺院に奉納するものは基本的に数え年として記入しますが、満年齢で記入しても問題はないので、「間違えた」「意味がなくなってしまうかも」と心配しなくても大丈夫です。
納め札を奉納するときに、自身で書いた写経を共に奉納する方も珍しいことではありません。
そして、お賽銭の奉納をしてお勤めの準備をします。
読経は数珠と経本が必須
初心者に必ず知ってほしいお遍路マナーは、お参りの際のお勤めにおいて、数珠と教本を準備しておくことです。
参拝する際には、お勤めとして本堂と大師堂において読経を行います。
この時、数珠と経本が必須です。
団体ツアーで巡礼している際には、「先達さん」(遍路経験者や案内をしてくれる人)として本堂の前でお勤めをされるので、その方に従って読経しましょう。
数珠は、どんな宗派のものでも構いません。
右手中指と左手人差し指に数珠をかけ、三回すりあわせます。
左手に数珠をかけてから三礼しましょう。
四国八十八箇所巡りでは、「仏前勤行次第」に沿って読経します。
例え暗記していても、経本を両手で持って読むことが正式マナーです。
懺悔文、般若心経、御本尊真言、光明真言、十三仏真言、回向文などが盛り込まれています。
最後にお願い事をお祈りして終わりましょう。
本堂と大師堂それぞれ5分程度ずつ時間が必要です。
それぞれの場所でしっかりとお勤めしましょう。
お勤めをする時に、目の前の読経に集中することで頭がすっきりして悩み事から解放されたり、新しいモノの見え方ができてきたりするものです。
お遍路をする時には思いやりを一番大切にしよう
お遍路ツアーは、様々な事情を抱えた人がいることを忘れないようにしましょう。
初心者だからといって何をしてもいいわけではありませんが、巡礼を重ねているからといって偉いわけでもありません。
お遍路の基本的なマナーを知っておくことで、最低限失礼なことにはならないはずです。
お遍路さんをお互い思いやりを持って、「頑張ってね」と声を掛け合うことが一番大切になります。
あなたが求めるお遍路を気持ちよく体験しましょう。
フォルトゥーナ(fortune)
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